『Cheap Thrills/Janis Joplin(Big Brother & The Holding Company)』
ロック史上最高の女性ヴォーカリスト、ジャニス・ジョプリンのデビュー作。
このアルバムは僕に強烈なインパクトをもたらした。
僕は17歳の時、高校を辞めて、家を出て、風呂のない小さなアパートで生活していた。
その年の夏は猛暑だった。部屋にはもちろん冷房もない。汗をかきながら、夏の夜にこのアルバムをずっと聴いていた。
ジャニスの「サマータイム」は僕の魂を震わせた。僕は彼女に頭をガツンと殴られた感じがした。
本当の意味で「本物のロックの本物の魂」を僕に教えてくれたのはジャニスが最初かもしれない。
1曲め「Combination of the two」。エキサイティングなショーが始まる。
ブルースロック・サウンドにジャニスのしゃがれ声。痺れるね!www
前述の「Summertime」は3曲め。この曲を聴くと必ず17歳の夏を思い出す。泣きのギターもたまらない!
最近は、エラ・フィッツジェラルドやサラ・ヴォーンの「 Summertime」もお気に入りだ。
続く4曲め「Piece of my heart」。この曲も大好きだ。ジャニスとバンドの一体感が素晴らしい。名曲。
最後の曲「Ball and Chain」。ジャニスのブルージーな熱唱が熱い、熱い、熱い!
このアルバムのバンドは、演奏力が足りないということで首になったみたい。彼女が上手いミュージシャンと作った2枚め、3枚めのアルバムも名作なのだが、生々しい魂を感じるから僕はこの荒削りな1枚めを好む。1番多く聴いたアルバムだ。
今聴くと、10代の頃の熱い心を思い出させてくれる。
間違いなく素晴らしいロックアルバムだね。
昔のロックに興味を持ったならまず聴いてほしい!
2021.11.1
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