『Weezer / Weezer』
僕がこのアルバムを初めて聴いたのは、20代の中頃だった。
半年くらいずっと毎朝これを聴いていた。www
僕はこのアルバムを「Emo Rock」の原点だと思っている。
※その解釈は人それぞれだが。
「ポップ・パンク」とも呼ばれる彼らのスタイルは、いたってシンプルだ。
パワーコードで押し通すディストーションギター。シンプルでパワーのあるリズム。ボーカルは熱い感情メロディを切なく歌い上げる。
彼らは決してテクニカルではない。しかし彼らのサウンドはロック、ポップスの魅力に溢れている。
今でもよく聴いている、僕のとてもお気に入りのアルバムだ。
1曲め「My name is Jonas」。アコースティックギターのイントロから突然轟音ギターが登場する。この気持ち良さはロック以外の何者でもない。
2曲め「No one else」へのスムーズな流れも気持ちいい。彼らは徹底してポップなメロディにこだわっている。
このアルバムのプロデューサーは「The Cars」のリック・オケイセック。クレジットを見て、「なるほど!」と思った。「The Cars」も僕の大好きなポップ・ロックバンドだ。
4曲め「Buddy Holly」はシングルカットされてヒットした曲。しかし、この曲だけを聴いてWeezerを判断しないで!彼らの本当の魅力は他の曲から感じられるから!
7曲め「Say it ain't so」はとてもエモーショナル。「エモーショナル」という言葉がこれほど当てはまる曲は他に挙げられない。
そして1番好きなのは最後の曲「Only in dreams」。スローなロック(パンク)・バラード。同じフレーズを繰り返すベース、ギター。ゆっくりと進む進行。徐々に感情は高ぶってくる。それは切なく、しかし温かい感情。一度曲が終わっていくと思わさせて、終わらない。その後に続くエモーショナルなサウンドがシンプルに僕の心に響いてくる。イギリスのバンド「Ash」のこの曲のカバーもとてもいい。You Tubeで見れるね。
このアルバムはとにかく素晴らしい。テクニカルでなくても、見た目が派手じゃなくても、素晴らしいロックは作れる、ということを教えてくれる。
エモーショナルな音楽を求めている人に是非聴いてほしいね!
2021.10.12
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